★岩崎裕美 尾上京 トーク 〜こころとからだのしつけ〜
京小町踊り子隊が大変お世話になっている尾上 京先生。
尾上流師範で、古典はもちろん、創作舞踊も踊っていらっしゃいます。
理事の岩崎がほれ込んで、京小町踊り子隊の振り付けは
この方をおいて他にはないとお願いした先生です。
無理をお願いして、京先生に踊っていただいたあと、
お話をうかがいました。

岩崎 いつも練習の時「感情表現」についておっしゃいますよね。
先生は日頃からどういうことに気をつけていらっしゃいますか。
尾上 私は師匠から技術の面で感情表現をどうするかということは
言われませんでした。
それより、いろんなものを見て感性を磨くように、
よいもの、わるいものも、一生懸命見れば、踊りの
エネルギーや自分の力になると言われました。
ですから、わからなくても興味をもって見るようにしています。
絵でもテレビでも野球でも。
美味しいものをいただいたり・・・
岩崎 先生は美味しいものを召し上がっても、スマートでいらっしゃいますね。
やはり練習は毎日なさるんですよね。
尾上 はい、もちろんです。どんなに忙しくても、毎日10分でも20分でも
しないと・・・
岩崎 (舞台袖の踊り子隊に向かって)みんな聞いてる?
それと、本番に向かっての集中力なのですが、
プロとして、先生は今朝起きてからこの舞台に立たれるまで
どのようになさってましたか。
尾上 普通に来ました(笑)。普通にお弁当をいただいて、踊り子さんたちと
普通にお話をしていました。
ただ、集中力は大切です。自分ひとりの時間を作って、たとえば5秒でも
目をつぶって深呼吸するとか。
早めの支度をして、心の余裕を持つことも大事です。
岩崎 私もそうですが、本番前にひとりになって、シュミレーションをします。
尾上 ただ、ずっと考え込んでいると気が陰になります。
踊り子隊は大勢で元気に踊るので、舞台の上が一番元気、になるように
気が楽しいことが大事だと思います。
岩崎 そうですね。
みんなでひとつという意味では「シンクロ」と同じだと思うんです。
京小町踊り子隊は素人ですが、素人の踊りをしていてはいけません。
素人さんは自分が楽しかったらよいという踊り。
プロは「私、上手でしょ」という踊り。
そうではなくて「和」で全体でひとつになって、見てくださる不特定多数の方に
元気を届けられる踊りを踊りたいですね。
尾上 ひとりよりも何人かが集まれば、思いがけない力が出ますし
見てくださる方がハッとするくらいの気迫が出ますね。
岩崎 来年に向かってですが、日本舞踊の和の道具っていろいろありますよね。
振り出し傘とか鈴の入った小さな太鼓とか。
それを使った新しい踊りを京先生に作っていただきたいんです。
尾上 そうですね。踊り子隊に道具を広めてもらったら、日本舞踊も
広がっていきますしね。
岩崎 最後に、これからの京小町踊り子隊に何かおことばをいただけますか?
尾上 「元気で明るく楽しく、一致団結して踊る」これに尽きると思います。
そのあと、技術がついてきて、できるようになってくると思います。
岩崎 今日は本当にありがとうございました。
尾上 こちらこそ、素敵な舞台で踊らせていただいてありがとうございました。
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